サウナ用語を徹底解説
あ行
【アウフグース】
ドイツ語で直訳すると「注入」「輸液」を意味する言葉。ドイツでは一般的に熱したサウナストーンに水をかけて発生させた蒸気をタオルを振り回してサウナ室に充満させるパフォーマンスの事を指す。発汗作用が高まることから近年は日本のサウナ施設にも広く取り入れられており、利用客に蒸気の風を送るサービスとして実施されている。フィンランドではサウナストーンに水をかける行為を「ロウリュ」というが、日本の施設では、アウフグースを含めてロウリュと呼ぶ事が多い。
【朝ウナ/あサ活】
朝サウナに入ること。高温サウナでさっと汗を流し、水風呂にゆっくり浸かるといいとされている。
【汗流しカットマン】
サウナ室で汗をかいたあと、かけ湯やかけ水などで汗を流さずにそのまま水風呂に入る不届きもの。 絶対にしてはならない。
【汗ロウリュ】
汗の染みこんだタオルをサウナストーブの上で絞り、ロウリュすること。ストーブの故障にもつながりかねない悪質な行為で、マナー違反とされる。
【アフターサウナ】
サウナを楽しんだあと、館内着に着替えてから心身を休める行為の事。休憩室の、リクライニングチェアで横になったり、レストランで食事をしたりして、ゆったりとした時間を過ごす事を意味する。
【あまみ】
サウナと水風呂を繰り返していると体の表面に現れる、赤いまだら模様のようなもの。 血流が良くなり、体内の毛細血管が拡張したものといわれている。 プロサウナーの 濡れ頭巾ちゃん 発祥のワード
【アメニティグッズ】
サウナ施設の浴室や洗面所に置かれた備品。シャンプーや歯ブラシ、カミソリなどがあり入館すれば無料で利用できる場合が多い。大手メーカーの備品を揃える施設もある。
【アロマオイル】
植物などの有効成分を抽出したオイル•精油(エッセンシャルオイル)を希釈したもの。サウナ室ではロウリュを行う際に使用する。アロマオイルを含ませた水をサウナストーンにかけることで、蒸気とともに豊かな香りが広がり、リラックス効果が上がる。また、なかには館内でアロマオイルを焚く店舗もある。
【家系サウナ】
筆者の造語、家でサウナ浴を楽しむ事。家でサウナを楽しむ人や家系ラーメンが好きなサウナーを「家系サウナー」と呼ぶ。
【イオンウォーター】
サウナ浴前後の水分補給、電解質補給に非常に適した飲料 。体液に近い水分で、すっきりして常温でも飲みやすいことから、東京都 サウナ・スパ協会 公認のサウナ公式飲料となっている。一部では、900mlがサウナーモデルと言われている。
【ikiサウナ】
iki(イキ)はフィンランド語で「永久」や「永遠」を意味する言葉。「ikiサウナ」はサウナの原型「スモークサウナ」を再現した、フィンランド製のサウナ室のこと。大量の石が山のように積み上げられたサウナストーブを使用しそこに水をかける事でロウリュを行う
【ヴィヒタ】
白樺の枝葉を束ねたもの。フィンランドではサウナ室でヴィヒタを使って身体を叩くのが習慣。汗が出るまで身体を温めたあとで水を入れた桶などにヴィヒタを浸し、数回身体を叩く。血行や新陳代謝が促進されるうえ、白樺に含まれるミネラルによって肌が引き締まる。日本でもヴィヒタを用意する施設が増えており、客自身が自由に使ったり、スタッフがサービスとして使ったりする。ちなみにロシアにもサウナの際に「ヴェニク」という枝ほうきを使って身体を叩く文化がある。
【産湯(うぶゆ)】
サウナに開眼した最初の入浴施設のこと。初めてサウナで「ととのう」体験をした場所。
【黄土サウナ】
美容効果が高く、岩盤浴にも用いられる土「黄土」を壁面に使用したサウナ室。黄土は遠赤外線を放射する特性を持つため、室温が低めでも身体を芯からじっくりと温められる。
【オートロウリュ】
自動装置により一定時間間隔でサウナストーンに水を掛けることでロウリュ(蒸気)を発生させる仕組み。 備わっている施設は限られるが、高級店から銭湯まで幅広い。水を掛ける周期は数分〜1時間程度と幅があり、施設により決まっている。
【俺んちサウナ。】
筆者が作った自宅のサウナとそのブログ名。チラー付水風呂や外気浴スペースも完備しており。思ってるより本格的。一般開放はしていない。
myhome-sauna.hatenablog.com
【温度計】
温度を計測するための計器。ほとんどのサウナ室の壁に掛けられている。温度のの高い天井付近に配置されることが多い。
【温冷交代浴】
サウナと水風呂を交互に利用する入浴法のこと。自立神経を整える効果があり、低血圧の改善などに効果的。1回の温冷交代浴を1セットと呼ぶ。
か行
【外気浴】
サウナ → 水風呂の後に、外の風にあたりながら身体を休めること。冬期に外気浴する際は、水風呂の時間を半分程にするのがおすすめ。
【ガス遠赤外線サウナ】
ガス燃料による遠赤外線ストーブを使用したサウナ室。遠赤外線で体感温度を高めるため、高温サウナよりも低めの80〜90℃の室温で無理なく発汗できる。ガス燃料の遠赤外線ストーブは電気式に比べて省エネなので、導入する施設が増えている。
【仮眠室/休憩室】
サウナ施設において仮眠/休憩をとるために設けられたスペースで、アフターサウナに役立てられる。休憩室にはリクライニングチェアが設置されていることが多く、仮眠をとったり、室内に置かれたマンガを読んだりできる。施設によって照明を落とした仮眠専用スペースを用意していることもある。
【乾式サウナ】
湿度が10%前後のサウナ室のことで、ドライサウナとも呼ばれる。一般的にサウナというと、この乾式サウナを、指す事が多い。
【清める】
サウナに入る前に、全身を綺麗に洗うこと。
【クアハウス】
ドイツの温泉地にある保養所で日本でいう温泉ランドの様な施設。クアはドイツ語で「治療」を意味する。サウナなのどの入浴用だけでなく、スポーツやトレーニング用の設備も用意され、健康・保養のための多目的施設として利用されている。
【クールダウン】
サウナ浴の後に行う身体を冷やす行為。水風呂やぬるめのシャワー、露天での外気浴など、方法は多岐に渡る。クールダウンには温度差による刺激で身体の抵抗力が増進するなどの効果がある。
【グルシン】
10℃未満の水風呂のことを「シングル」というが、そこから由来した別称。
【ケロ】
フィンランドの北極圏以北に佇む樹齢200年以上のパイン(欧州赤松)が立ち枯れたもの。美しい光沢を持つことから木の宝石と呼ばれ、これを木材として使用したサウナ室を「ケロサウナ」という。見た目の風合いの良さと断熱性の高さが特徴
【高温サウナ】
一般的には室温を90℃以上に設定したサウナ室を指す。室内には段差が設けられ、上に行くほど高温になる。
さ行
【37】
語呂合わせでサウナの事を指す。サウナ施設では靴箱やロッカー番号も37番が人気。
【サウナー/サウニスト】
サウナの愛好家。水風呂の温度にこだわりを持つなどサウナを心から愛する人を指す。また、サウナの素晴らしさを広めるために活動する人のことを「プロサウナー」と呼ぶこともある。
【サウナシート/サウナマット】
サウナ室の衛生を保つためにベンチに敷く敷物のこと。日本のサウナ施設ではあらかじてタオルの様な布が、敷かれている事が多いが、なかには入り口に個人用のシートを用意してる店舗もある。サウナの本場フィンランドではマイシートを持ち込むのがスタンダード。
【サウナストーブ】
サウナ室の温度を高めるために用いる、サウナの心臓部といえる設備。燃料は、古くは薪だったが、現在は利便性の高い電気が主流。
【サウナストーン】
サウナストーブの上に置いて使う石のこと。熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させることで、サウナ室の湿度と体感温度が上がる。高密度で2000℃の高温にも耐える「香花石」や、耐久性が高く砕けにくいセラミック製のストーンなどがよく用いられる。
【サウナ・スパ健康アドバイザー】
公益社団法人日本サウナ・スパ協会が2014年に設立した認定資格。温浴施設の従業員や利用者が、サウナやスパに関する正しい知識を身につけ、サービス向上や、自身の健康増進に活用することを目指して設けられた。
【サウナシュラン】
毎年11月11日の「ととのえの日」に発表されるサウナランキング。筆者はサウナでベロベロに酔ってる人を指し『サウナ酒乱』と呼ぶこともある。
【サウナゾンビ】
サウナ・立ちシャワー・水風呂・外気浴を無限ループで繰り返し、意識朦朧感あれど整いの境地へウォーキングするさま。
【サウナタイマー】
サウナ室の壁に掛けられた、利用客が時間の経過を把握するための時計。サウナの入浴時間は8〜12分が適切と言われていることもあり、12分計を採用するのが一般的。
【サウナハット】
熱から頭部を守るために着用するサウナ室専用の帽子。布製で水に濡らすと頭髪の乾燥も防げる。日本ではあまり馴染みがないため、サウナハットの着用を大々的に推奨している店舗は少ない。
【サウナ飯】
サウナ施設内のレストラン、もしくはサウナ施設の近場の飲食店で提供される食事のこと。施設ごとに特色があり、サウナ活動の楽しみのひとつでもある。「サ飯」ともいう。
【サ活】
サウナ活動の略。
【サ室】
サウナ室の略。
【サ旅】
サウナ目的で旅をすること。サウナ旅の略。
【サフレ】
サウナフレンドの略。
【塩サウナ】
塩が置いてある湿度の高いサウナ室のこと。 塩は全身に塗り込んで、ゆっくり溶けるのを待つのが正しい使い方。
【しきじ】
静岡にある「サウナの聖地」と呼ばれている名店 サウナしきじ 。とりわけ水風呂の水質が高く、芸能人が東京から新幹線で通ったりするほど。
【湿式サウナ】
80〜100%の高湿度のサウナ室のこと。40〜60℃の低音で、じっくりと発汗できるのが特徴、代表的なのが、ボイラーで作った蒸気でサウナ室を温める「スチームサウナ」。保温効果が高いので特に女性からの人気が高い。霧を使って、より身体に熱が伝わりやすくした「ミストサウナ」も湿式サウナの一つ。
【下茹で】
サウナに入る前に暖かい湯船に浸かることを指す。身体が温まりサウナでの発汗をより促すことができる。
【シングル】
水風呂の温度が10℃以下のこと。 だいたい18℃くらいが平均的な水風呂の温度だが、10℃以下だとかなり冷たい。
【スモークサウナ】
サウナの原型といわれるサウナ室。薪を燃やして大量の石を加熱し、室内を温める。煙突がないため、室内を温めた後でドアなどから煙を排出する必要がある。ロウリュや独特の香りがたのしめることから人気が高いが、室温を温めるのに6〜10時間要するうえ、ススを拭き取る手間がかかるため、現在はフィンランドにもほとんど残っていない。
【セルフロウリュ 】
日本のサウナ施設において、利用客が自分でサウナストーンに水を掛けて蒸気を発生させること。現状、セルフロウリュ を行える施設は少なく、基本は「ロウリュサービス」としてスタッフが蒸気を発生させるケースが多い。
た行
【タワー型サウナ】
広めの室内に4〜7段程度の段差を設けたサウナ室で、「スタジアムサウナ」と呼ばれることもある。様々な温度を体感できるのが特徴。
【中温サウナ】
室温60〜90℃程度のサウナ室を指す。基本的に、ロウリュサービスを開催するサウナ室は中温サウナが多い。
【チラー】
温度を一定に保つための装置のこと。サウナ施設においては水風呂の水を冷やすために用いられる。
【チンピリ】
薬湯濃度高く、皮膚粘膜薄い部分にピリピリした刺激を感じる浴槽。カプサイシンだけでなく案配は秘伝とされる場合もある。
【低温サウナ】
室温60℃以下に設定されたサウナ室のこと。スチームサウナなどがこれに該当する。
【テントサウナ】
断熱性が非常に高い布地で作られたテントの中に、サウナの熱源となるストーブを設置したもの。
【ととのい椅子】
サウナ→水風呂の後、休憩をするときに座る椅子。浴室や露店スペースなどに置いてあり、おもにプラスチック製のものが多い。寝転がることができるリクライニングタイプや、ベンチタイプの椅子もある
【ととのいタイム】
サウナ・水風呂後の休憩中にととのいを感じる時間。
【ととのいブースト】
筆者の造語。脚をクロスさせた状態で休憩に入り1〜2分後脚を戻すと急激に血流が良くなり、強制的にととのう方法。
myhome-sauna.hatenablog.com
【ととのう】
サウナ室で身体を温めてから水風呂に入ったときの、身体が浄化されたような、なんとも表現しがたい素晴らしい爽快感を指す言葉。プロサウナーの濡れ頭巾ちゃんが命名し、現在はサウナーの間で広く浸透している。
【ドラクエ/ドラクエ行為】
複数人でやってきて、常にゾロゾロと行動している様子。
サウナ内、水風呂→外気浴とどこに行くにも連れ立って行動する様子がドラクエのパーティににている事からこう呼ばれる様になった。若い人達がパーティを組む傾向が多い。
【トントゥ】
フィンランドでサウナ室に住むとされる妖精。
な行
【内気浴】
サウナ・水風呂に入った後、浴場や脱衣所などの屋内で椅子などに座り休憩をとること。外気浴の対義語。
【熱波】
ロウリュサービス(アウフグース)の際に、サウナ施設のスタッフがタオルやうちわでらあおいで客に浴びせる高温の蒸気の風のこと。うちわよりタオルの方が熱波の量が多い。熱波を連発するには相当なスタミナを要することから、担当するスタッフのことを敬意を込めて「熱波師」と呼ぶこともある。またその日本一を決める大会「熱波甲子園」も毎年開催されており、盛り上がりを見せている。
は行
【はごろも】
タナカカツキ氏発祥のワード。サウナ後に水風呂に入って少し経つと、肌の表面に生成される。温度を中和させ、冷たさを感じなくさせてくれるもの。まるで羽衣をまとっているかのようであることからこう呼ばれる。
【バケット】
バケツのこと。ロウリュを行う際、サウナストーンにかける水を入れるために使用する。サウナ用の桶として販売されることもあり素材は銅や木など様々。
【汗蒸幕(はんじゅんまく)】
麻の布を被り、100℃以上の高温のドームに入る韓国の伝統的なサウナ入浴法。ドーム自体を汗蒸幕と呼ぶこともある。ドーム内に積まれた石から遠赤外線が放射線され、短時間で発汗できるのが特徴。
【ヒートショックプロテイン】
熱ショックタンパク質のことで、略称はHSP。熱で傷んだ細胞を修復する働きを持つ。身体に熱を加えると増加し、ストレスなどで損傷した細胞も修復。免疫力の向上が期待できる。サウナ室に入れば熱によってHSPが増えるため、健康になれる。
【ベンチ】
利用者がサウナ室で座る場所のこと。基本的に木材が使用されることがほとんど。
【ボナサウナ】
サウナストーブをベンチの下に収納したサウナ室。室内のスペースを広くとれるのがメリット。また、熱い空気がゆっくり対流するため、入り心地は非常にマイルド。、
【ホームサウナ】
通称ホーム。サウナーが自らの「本拠地」としている、地元のこよなく愛するお気に入りサウナ施設。 自宅内に作ったサウナ設備のことではない。
ま行
【マイスター】
ドイツ発祥の職能訓練制度(資格)のことを「マイスター制度」と呼び、マイスターは様々な職業の最高位の称号を得た職人のことを意味する。ドイツでは、熟練のサウナマイスターが巧みな話術などとともにアウフグースを行い、利用客を盛り上げる。
【MAD MAX】
熊本が誇る名店、 湯らっくす の水風呂に設置されてるボタン。男性171センチ、女性153センチという日本一深い水風呂にあるMAD MAXボタンを押すと毎分170リットルの水が頭上から流れ込む。このボタンを押すために来店される人も多いとのこと。 日本一深い水風呂自体や湯らっくすの経営理念を指すことも。
【水通し】
サウナに入る前に水風呂に入り、軽く体を冷やす行為のこと。サウナ施設の水風呂温度・質感を確かめるために行う人もいます。
【水風呂】
冷たい水が入った浴槽のことで、温冷交代浴やクールダウンの際に浸かる。水風呂に入ることは冷水浴と呼ぶ。初心者でも比較的入りやすい18℃のほか冷たくて。上級者好みの16℃以下など、水温は店舗によって様々。なかには水温の異なる数種類の水風呂を用意する施設もある。
myhome-sauna.hatenablog.com
【メガネ置き】
サウナ室の入り口付近に設置されたメガネを置くための棚のこと。普段メガネを掛けている人は、サウナの熱によっる変型や破損から守るために、メガネを入浴前にこの棚に置くのが一般的。
【もやしナムル方式】
プロサウナー濡頭巾ちゃん提唱の水風呂の入り方。表面だけ冷やして外気浴でクールダウンする事を指す。
ら行
【リクライニングチェア】
背もたれを後方に倒せる椅子のこと。サウナ施設では主に休憩室に置かれ、仮眠したり、備え付けのマンガを読んだりできる。テレビやコンセント付のリクライニングチェアを用意するサウナ施設も増加中。
【リラクゼーションサービス】
マッサージやアカスリなどの癒し系サービスのこと。別料金を支払えば、多くのサウナ施設で受けられる。
【冷冷交代浴】
冷たい水風呂ひ入った後、再度水風呂に入る入浴法
シングル→18℃くらいの一般的水風呂に入ることが多い。
【ロウリュ】
サウナストーンに水をかけて蒸気を出し、サウナ室内の体感温度と湿度を高めること。発祥はフィンランドで、元来は蒸気そのものを指す言葉である。日本のサウナ施設の多くは、タオルやうちわであおぐアウフグースを含めてロウリュと呼んでいる。
【ロッカーキー】
サウナ施設において脱いだ服を入れるロッカーを施錠する為の鍵。入浴時は手首や足首に巻いて携帯する。ロッカーキーにバーコードを付帯する施設では、飲食やマッサージなどの追加料金情報をバーコードで管理できるため、退館時にまとめて清算可能。現金を持たずに様々なサービスが利用できる。